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JL1
実践を目指した情報化学研究
○佐藤 寛子(国立情報学研究所)
近年,実験化学研究においてもコンピュータが用いられる機会は確実に増加している.しかし化学は実践的な学問であり,新しい手法や理論は「実践に適うかどうか」という厳密な基準によって評価され選別される.この観点からみれば,コンピュータ化学は未だに化学研究のための重要なツールとは成り得ていない.本稿では,実践的な化学への適用を目指した情報化学研究と将来展望について,我々の取り組みの例を中心に紹介したい.