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JL2

生体分子シミュレーション‐古典から量子へ

○古明地 勇人(産総研)

生体高分子化合物の、分子計算やシミュレーションの方法論について、最近の研究を概観した。古典力学に基づく計算やシミュレーションは、方法論的に大きく進歩し、その結果、生体分子の解析に広く用いられるようになった。一方、量子力学に基づく計算は、まだ開発途上にあるが、近年の発展は著しい。特に、フラグメント分子軌道法は、精度、速度、並列化効率が高い方法であるため、生体分子の量子的な計算を、大きく発展させることが期待できる。