図情メディア研究科パンフレット2015
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教育研究分野28情報メディアマネージメント分野研究対象 私たちのまわりには、書籍、雑誌、文書、インターネット上のファイルやデータベースなど、多種多様な情報メディアが溢れています。これらを有効に活用し、利用者の多様なニーズに応えられるようにするためには、さまざまなレベルの管理・運営の仕組みが必要となります。これらの仕組みを「マネージメント」と総称し、本分野では次のような領域において研究を展開しています。(1)個々の情報メディアとその集積に対する分析、評価、組織化、活用を図る領域(2)情報メディアとその集積を核に、研究者や児童など特定のユーザ層に有効なサービスを計画し、構成する領域(3)大量の情報メディアの集積をベースとする図書館や情報センターの組織、経営、制度に関する領域 人材育成方針 専門的な知識・技能を備えた上で管理・運営に携わることができる人材の育成をめざしています。(1)図書館や情報センターの管理・運営を担う人材:図書館等の人材・予算・施設設備を適切に管理し、サービスの質を評価し、新たな計画を策定する(2)情報メディアの収集・組織化・提供を担う人材:データベースの構築や、図書館におけるコレクション構築等に必要な情報メディアを収集・組織化し、利用者の要求に適するかたちで提供するシステムやサービスを構成する(3)情報管理・情報分析を担う人材:企業や官公庁など多様な組織における情報の蓄積・管理を実行し、また情報分析に基づく企画・立案を行う(4)教育・研究・開発に携わる人材:大学等の教育研究機関において、情報メディアとそのマネージメントにかかわる教育・研究・開発を行う。池内 淳Atsushi Ikeuchi図書館情報学, 図書館評価, 公共図書館政策日本の公共図書館政策に関する規範的・実証的研究を行っています。たとえば、1)自治体における公共図書館サービスの最適供給、2)図書館の最適規模、3)現在における図書館の公共性の再定義、などです。▼授業科目公共図書館 大庭 一郎 Ichiro Oba図書館情報学,図書館の情報サービスの構成,図書館経営米国の公共図書館における人的資源管理について、専門的職務と非専門的職務の区分の観点から研究してきた。それらの研究を踏まえて、日本の公共図書館や大学図書館における図書館職員の職務のあり方について研究している。さらに、公共図書館や大学図書館における情報サービスの新たな動向についても研究を進めている。▼授業科目図書館経営論▼授業科目テクニカルコミュニケーション三波 千穂美Chihomi Sannamiテクニカルコミュニケーションテクニカルコミュニケーション基礎教育において扱われるべき知識・技術、専門職であるテクニカルコミュニケーターが習得すべき知識と技術、さらにそのカリキュラムおよび育成システムについて研究を行っている。逸村 裕Hiroshi Itsumura学術情報流通論,学術図書館論,情報探索行動論電子情報環境が急速に進展しつつある中、学術情報流通におけるオープンアクセスや機関リポジトリの展開、リサーチデータ等大学図書館機能の高度化と経営問題そして情報利用者の探索行動に関心がある。関連して図書館及び大学諸活動の認証評価の問題、情報リテラシーの動向、物理的な資料情報源の保存、情報専門職を研究テーマとして扱っている。▼授業科目学術情報基盤論ライブラリー・ガバナンス論ライブラリー・ガバナンス研究岩澤 まり子Mariko Iwasawa情報組織化,情報探索データベース資源の特徴を、情報の蓄積および検索の両面から明らかにし、情報資源としての活用について研究を行っている。具体的には、利用者による情報要求、情報検索の機能、提供する情報、情報の蓄積法等を検討し、医療情報、レファレンス経験および特許情報を用いて、情報提供モデルを提案している。▼授業科目情報学特論情報活用データベース資源活用研究大澤 文人Fumito Osawa教育工学専攻分野は教育工学で、教育現場におけるコンピュータの利用(コンピュータによる授業支援、教育評価など)と教育機関と企業の連携に関心をもっている。今後はコンピュータを含めたメディアリテラシーについての教育に関しても研究を行いたいと考えている。教育研究分野鈴木 佳苗Kanae Suzuki社会心理学,教育工学,社会情報学メディア使用が児童青少年の発達に及ぼす影響、メディアを用いた教育実践とその効果などに関する研究を行っている。メディアには、図書、インターネット、テレビ、テレビゲームなどが含まれる。メディア使用の影響については、学力的側面と対人的・心理的側面について広く検討している。▼授業科目メディア教育メディアリテラシーメディア影響研究田村 肇 Hajime Tamura図書館情報学,計量経済学公共図書館の利用(特に貸出し)の量がどのような要因によって決まるのかを計量的な(統計的な)手法で明らかにする研究を行っている。また、それから派生してどのようにすれば図書館の効率性を測定することができるかを明らかにするための研究も行っている。今後は公共図書館に限らず図書館情報学、情報学分野における様々な数理的・計量的分析を行っていきたい。▼授業科目データサイエンステータサイエンス発展研究※平成26年度の教員組織構成を基にしています。

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