図情メディア研究科パンフレット2015
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概要 物理法則に基づき物体の動きをシミュレーションすることで、CGアニメーションとして映像を創り出す研究、インタラクティブなアプリケーションに応用する研究を行っています。リアルタイム乱流シミュレーション 滝や洪水、煙など我々の日常にみられる流れはとても複雑です。このような複雑な流れを乱流といいます。我々の研究室では、 GPUによる並列計算をもちいて高速化したウェーブレット解析と粒子法により、乱流をリアルタイムでシミュレーション、CGアニメーションとして再現する研究を行っています。教育研究分野概要 本研究室では、画像などの知覚情報処理や、それらを応用した知的なロボットシステムの研究を行っています。人間と知能システム間で、より自然な操作やコミュニケーションの実現を目指しています。歩行者のシルエットに基づく識別手法を用いた図書推薦サイネージシステムの研究 歩行者の歩容映像に基づき、その性別や年齢層を識別し、それぞれに適した図書を推薦するシステムの研究開発を行っています。本手法では、歩行者のプライバシーを重視し、シルエット映像から特徴抽出を行い、男女や年齢層等を識別できます。識別結果に基づき、それぞれに適した書籍の推薦を行うデジタルサイネージシステムを構築しました。 図書館司書ロボットの研究・開発 図書館利用者と会話することができ、館内の案内や蔵書の検索等の機能を有します。また、たくさんの外界センサを備える図書館司書ロボットの知覚情報処理系は、睡眠覚醒機能に基づき制御され、図書館利用者がロボットの周りに居ない時には、外見上は居眠りをしているように見え、内部では覚醒時に蓄積したセンサ情報等の解析を行うといったユニークなロボットです。限られた計算機資源を有効に利用しつつ、居眠りすればするほどますます賢くなるロボットの実現を目指しています。上記以外にも様々な研究を行っています。詳しくはホームページをご覧下さい。http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~mikawa/44教育研究分野藤澤研究室物理ベースコンピュータグラフィックス三河研究室知覚情報、ロボティクスに基づく知能システムの研究氷解・沸騰シミュレーション 氷が溶ける氷解現象や沸騰現象は、われわれにとって身近な自然現象であり、コンピュータアニメーションのリアリティを高める上で欠かせないものです。本研究では、熱力学・流体力学に基づいて氷解・沸騰現象のアニメーションを生成する手法を提案しています。伝熱現象を再現するだけでなく、溶けた後の液体や周囲の空気の振る舞いによる影響も表現することができます。

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