図情メディア研究科パンフレット2015
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凸版印刷株式会社 トッパンは1900年創業以来、印刷技術の発展と 印刷文化の継承に寄与し、現在では、印刷テクノロ ジーを核とした「情報・ネットワーク系」、「生活環境 系」、「エレクトロニクス系」、「パーソナルサービス 系」、「次世代商品系」の5つの事業領域において、 海外を含めた地域で幅広く事業を展開しておりま す。 また、情報メディアに関しては、これまでトッパン が蓄積してきた文字・画像分野のデジタル技術を 基盤とするマルチメディア展開と、それぞれの表現 特性に合致した感性豊かなコンテンツにより情報・ ネットワーク事業を推進しております。 活字から始まった印刷技術がデジタル技術によ る文字画像一環処理を経て新たな電子出版の時代を生み出そうとしている現在、これまでの印刷文 化の変遷を印刷博物館の学芸研究と展示から学び、電子出版分野での重要な要素である文字についてあらためて検証することによって得られる知見は、将来への重要な示唆となります。 また、最先端の画像処理技術を駆使したバーチャルリアリティ(VR)による文化財コンテンツ分野では、世界遺産を含む多くのコンテンツを蓄積し既 に様々な形態のミュージアムで公開が始まっており ます。研究科の活動52連携機関株式会社電通 電通は今でこそ国内最大手の広告会社ですが、その社歴はトリビアの連続でした。1901年に創業したときの社名は、実は電報通信社で、当時勃興しつつあった新聞業向けに記事を作って売っていたのです。電通という今の名称は、この電報通信社に由来しています。 新聞社の業績が伸びれば電報通信社の業績も伸びるという意味で、当時の両者は言わば一蓮托生。新聞の経営を助けるために、電報通信社は広告業も営んでいました。戦争の足音が近づく1936年には、通信部門を国策企業の同盟通信社(後の共同通信社、時事通信社)に移譲し、広告専業となります。戦後は1951年の民間ラジオ放送、53年の民間テレビ放送の開始とともに、業容を拡大。通称だった電通という呼び名を正式社名にしたのが55年で、現在に至るというわけです。 このように時代の変化に柔軟に対応しつつ、時には副業を本業にするほどの大胆さを身上とする企業DNAこそ、電通の最大の武器なのかもしれません。さて、過去100年を振り返っても、今ほどのメディア環境の大変革期はそうはありません。おそらくはテレビの登場に匹敵すると言っても間違いではないでしょう。変化はチャンス。情報メディアに関連して、さまざまなビジネスチャンスが見つかるはずです。研究科の活動印刷博物館「唐招提寺展」でのVRコンテンツ上映風景

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