図書館情報メディア研究科パンフレット2016(日本語)
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17学生の声博士前期課程修了堀智彰博士前期課程修了水上柚香子 私は筑波大学 知識情報・図書館学類を卒業し、現在は図書館情報メディア研究科 宇陀松村研究室に所属し、電子図書館システムの研究を行っていました。研究生活 24時間利用できる図書館や研究室、潤沢な計算機環境、幅広い分野の教員陣など図書館情報メディア研究科の研究環境は非常に充実しております。学生の間には研究を盛んに行う雰囲気があり、お酒を飲みつつ明け方まで研究について議論することもしばしばです。私はこのように充実した環境でのびのびと研究をしています。 大学院生になると研究に没頭してしまい、自身の研究領域に閉じこもってしまいがちです。私は学会や他研究室のゼミ合宿、学外の勉強会に参加するなどして、積極的に外部コミュニティとの交流を行い、日常的に新しい知識や多様な価値観に触れられるように努めています。大学院での授業 図書館情報メディア研究科は他研究科と比較すると必修授業が多く、他大学・社会人からの入学者を考慮してか、内容も基礎的なものとなっています。授業内容に物足りなさを感じる学友もいましたが、私は逆に自分の視野を広げるよい機会と捉え、法学や情報デザインなど自身の専門領域外の授業を積極的に履修しました。新しい研究成果の表現 宇陀松村研究室では、研究成果を社会に還元するための新しい表現方法として2010年度から毎年、筑波大学附属図書館と共同で学園祭に出展しています。研究成果の展示・実演に加え、大学図書館内で合コンやライブを行い、未来のあるべき図書館の姿を示すなど、一般的な研究紹介とは一線を画す内容となっています。Yahoo! ニュースやカレントアウェアネスなどの各種メディアにて企画が紹介される、雙峰祭で最も優れた企画に授与される雙峰祭グランプリを連続で受賞するなど、企画内容が内外から高く評価されています。このように図書館情報メディア研究科では常に新しいことにチャレンジし、未来を創造し続けています。学びの広がり・授業での学び 私は知識情報・図書館学類から図書館情報メディア研究科に進学しました。進学してまず驚いたことは、ディスカッションを取り入れている授業の多さです。学部生の時にも勿論そういった授業はありましたが、院生になってからはその割合が上昇しました。また、ディスカッションを共にするメンバーも、情報学から図書館情報学まで様々な研究をしている大学院生です。「法律」「データベース」「図書館」など、一見異分野のような専門を持つ学生同士のコミュニケーションは、学びを広げるとてもいい機会となりました。・TAやチューターでの学び また、私はTAやチューターなど授業補助の仕事もさせていただきました。TAでは自分が学部生の時に受けていた授業を担当しました。自分が教える側に回ったことで、授業をただ受けていた時には気が付かなかった大事な点に気がつくなど、様々な発見がありました。また合わせて春日ラーニングコモンズのチューターを担当することで、学生が実際にどのような点を疑問に思っているのかなどを実感し、教えること・伝えることの難しさを学びました。また研修として様々な地域のラーニングコモンズの見学にも行かせていただきました。施設の見学だけでなく職員の方との対談の時間も取っていただいたことで、図書館における「人」の大切さも学ぶことができたと感じます。これらの経験は、私が学部生で培ってきた学びを深めることに役立ちました。・学びの広がり 図書館情報メディア研究科に進学して、学びを「広げること」と「深めること」の両者ができたと感じています。これは図書館情報学という見方によっては非常に広い学問を扱っている研究科だからこそ。これまで培ってきた学びを広げたい方、またそれをより深めたい方は、ぜひ図書館情報メディア研究科への進学を考えてみてはいかがでしょうか。附属図書館マスコットキャラクター“がまじゃんぱー”に扮して附属図書館の広報を行う筆者

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