図書館情報メディア研究科パンフレット2016(日本語)
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35研究室紹介中山・真栄城・上保グループ知の表現・可視化・操作に関する基礎研究と応用合同ゼミでは密度が濃い議論が行われます。12月にはクリスマスランチが開催され、皆で楽しい時間を過ごします。ジングの研究も実施しています。このことによって、人の脳内の状態を定量的かつ客観的に測定でき、従来よりも正確な人の情報行動を知ることができます。さらには、作曲やブレインストーミングなどの創造過程の計測と表現方法の研究によって、創造過程と成果を定量的に評価することが可能となり、創造過程と成果の質を向上する方法の確立へ貢献できます。また、図書館の利用状況を定量的に計測する指標や、化学構造を分類する新しい視点についての研究も行っています。我々の研究活動の詳細については、知的コミュニティ基盤研究センターのホームページをご覧ください。 中山・真栄城・上保グループは、各研究室での定期ゼミに加えて、年に数回3研究室合同ゼミを開催しています。合同ゼミでは、学生が1人ずつそれまでの研究成果や進捗状況について発表した後、他の学生たちや教員らと1時間近くに及ぶ濃密な質疑応答を行います。このような深い議論を通して自身の研究を研磨していきます。さらには、プレゼンテーション、議論、論文の書き方についても何回もマンツーマンの指導を繰り返し、これらの技術が効果的に習得できます。このようにして、問題解決能力と問題発見能力を身に付けます。また、研究成果を学会で発表することも積極的に行なっています。外部からのフィードバックを得ることで、研究内容にさらに磨きをかけられます。 中山・真栄城・上保グループからは、研究科長表彰者や学群長表彰者など優秀な学生が多く輩出されています。 我々の活動や研究に興味のある方は、知的コミュニティ基盤研究センターのホームページをご覧ください。博士前期後期を問わず、やる気のある学生の参加を募集しています。< http://www.kc.tsukuba.ac.jp/divisions/div-form.html> 中山・真栄城・上保グループは、筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター (p.48-49を参照) を構成する4部門の1つである「知の表現基盤研究部門」に所属しています。知の表現部門において我々は、個人の知、コミュニティの知、自然の知のように様々な形で蓄積される知識について、目的に適した表現・可視化・操作をするための基本原理の究明と、方法論および応用の研究開発を行っています。 具体的には、より使いやすいシステムを実現するためのユーザインタフェースとユーザビリティについての研究、知識の構造と表現に関する研究、生命内の遺伝子の相互作用関係を表現し分析する研究、文章や楽曲などのコンテンツの構造と表現に関する研究、などがあります。例えば、1人で情報を検索する場合や、グループで検索する場合を様々な実験手法で分析することで、新しい情報検索の技術の確立へとつなげることができます。また、人の内面的な状態を計測するために、脳活動イメー

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