図書館情報メディア研究科パンフレット2016(日本語)
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分散XML 1つの組織が地理的に離れた複数の部署をもち、それぞれの部署が並行してデータの管理を行うことは珍しくありません。このような背景から、XMLデータを複数の断片に分割し、複数のサーバに分散させて(例えば複数の部署ごとに)格納・管理する技術が研究されています。このようなXMLデータの配置形態は分散XMLと呼ばれています。しかし、分散XMLに対して従来の問合せ手法や変換手法をそのまま適用すると、動作効率が大きく悪化してしまうことが分かっています。そこで当研究室では、分散XMLに対する効率の良い問合せ手法や変換手法、特にXSLT変換手法について研究を進めています。誤った問合せ式の自動修正 データに問合せをする際「問合せ式を書いて実行してみたものの、期待した実行結果が得られずどう修正していいか分からなかった」というご経験はないでしょうか。当研究室では、XMLの標準的な問合せ言語であるXPathを対象に、XMLの構造に沿わないXPath式を正しい式に自動修正するアルゴリズムを開発しています。構造的に正しいXPath式は通常複数存在するので、ユーザの記述した式に近いものから順にユーザに提示し、希望の式を選択できるようにして利便性を高めています。その他 上記のほか、XPath式充足可能性問題などの基礎理論系のテーマから、XMLのスキーマ進化、HTML5を用いたiPadアプリの開発まで、XMLやHTMLに関する研究を幅広く行なっています。 当研究室のWebページはhttp://nslab.slis.tsukuba.ac.jp/ です。ご出身の分野を問わず、意欲のある方のご参加を歓迎いたします。研究室紹介42研究室紹介鈴木伸崇研究室Web上のデータと構造化文書に関する研究 Web上では大量のデータが生成・蓄積され続けています。データの構造も複雑化しているため、これまでの手法では、このような大量かつ複雑なデータを効率よく管理したり必要な情報を取得したりすることが難しくなっています。当研究室では、Web上の標準的なデータ形式であるXMLやHTMLについて、それらデータに対する新しい管理・問合せ手法やユーザ支援などについて研究を行なっています。 &agments1; old books &agments2; &agments3; F4F4F3F0F0F3F2F1F1F2F0

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