図書館情報メディアパンフ2017
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11学生の声博士後期課程芝宮友宏 こんにちは。私は図書館情報メディア研究科の博士後期課程の学生で、公立図書館の指定管理者制度について研究しています。ここでは、私が他大学ではなく筑波大学の図書館情報メディア研究科に進学を決めた理由や、入学後この研究科に進学して良かったと感じたことをいくつか挙げていこうと思います。図書館情報学研究者の多さ 日本で図書館情報学を学べる大学はいくつかありますが、その中でも本研究科はかなりの規模を誇ります。教員や院生の数も多く、人文学から理工学領域まであらゆる分野の「情報」を対象とする研究者が集っています。このような幅広い図書館情報学の研究者から、分析方法や最新の研究動向について教えてもらえること、多角的な視点から自分の研究に対してコメントやアドバイスをもらえることは本研究科の最大の魅力だと思っています。ゼミに参加したいといえば承諾してくれる先生も多く、私も実際に他研究室のゼミに参加させてもらい、そこで得た多くの知識を研究に活かしています。研究を支える環境 24時間使える図書館情報学図書館には図書館情報学関係の専門書や学術雑誌が豊富に揃っています。海外の雑誌や古い雑誌も充実しており、研究に関する多くの文献を参照することができます。また、中央図書館は他分野の蔵書が充実しており、社会学や数学の専門書の多くをこちらで入手できます。これら図書館以外にも、研究室には個人の机が与えられたり、学内ネットワークを通じ有料データベースや電子ジャーナルに無料でアクセスできたり、SPSSやMathematicaなどの有料ツールが無料で使えたりと、研究を支える環境が整えられています。金銭的な援助 本研究科には、国内外で学会発表を行う際、その旅費や参加費を支援してもらえる制度があります。特に、国際会議は交通費や参加費が高く経済的負担が大きいため、この制度にはとても助けられています。またこの制度以外にも、奨学金や授業料免除の制度もありますし、教員の研究の補助を行うRAや後述するTA、TFはお給料をいただけます。「教えること」を学べる環境 先述の通り本研究科にはTA、TFという制度があります。前者のTAはアシスタントとして授業の補助を行う制度であり、後者のTFは、教員のように実際に講義を行ったり、採点を行ったりするものです。また、博士後期課程の学生を対象として、非常勤講師の紹介の話を頂くことも少なくありません。TAはベテランの先生の講義をそばで見ることができる貴重な機会ですし、TFや非常勤講師は実際に授業を行うため、教科書だけでは学べない多くのことを学ぶことができます。私も紹介を受け非常勤講師をしていますが、大学教員を目指す私にとっては特に、実際に授業を行いながら教えることの難しさや面白さ、奥深さを学べたことは大きな自信につながっています。 大学の同期が次々と就職していく中、博士後期課程への進学を選択することには大きな不安もありました。しかし、恵まれた環境のもと楽しく研究を進められ、また非常勤講師として教育に関わるキャリアも積めており、今では進学して良かったと心から感じています。学生の声国際会議での発表が終わりホッとしている私と辻慶太先生

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