図書館情報メディアパンフ2017
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13学生の声博士前期課程古澤智裕博士前期課程清野悠希進学のきっかけ 大学院入学前、私は同大学の知識情報・図書館学類に在籍していました。そこで図書館の魅力(魔力?)に取り憑かれ、もう少し学んでみたい研究してみたい、と考えるようになったのが進学のきっかけです。図書館LOVERです。図書館や周辺領域を学ぶなら図書館情報メディア研究科が最適であろうと考え、進学を決めました。学び 図書館について学びたいとは言ったものの、情報学にも興味があったため自分は情報学コースにしました。情報学コースの授業では画像処理、言語処理、情報ビジネス、メディア史、データ工学など幅広い分野について学ぶことができます。もちろん図書館に関連した授業も充実しています。授業は講義形式やグループワーク、実際のシステム作成など、様々な形で行われておりうまく履修すれば大きな学びを得ることができるはずです。研究 自分は修士論文のテーマとして図書館のレファレンスサービスについて研究しています。レファレンスサービスでは情報の専門家である図書館員が利用者の「~について知りたい」といったニーズに答えます。私はそこで利用者がどのような期待をもってサービスを利用しているのかということを解明しようとしています。研究はなかなか大変なこともありますが、教員や学生の方々からアドバイスをもらったり学会発表等で学外の研究者からアドバイスをもらったりして良い成果が出るように頑張っています。生活 大学院生は基本的に授業の課題をしているか、修士論文に向けて研究を進めると思いきや、実はそうではありません。十人十色の大学院生活があります。自分は企業にインターンに行ったり、バンドを組んでライブをしたり、エンジニアの開発イベントに参加するなどしていました。なんだかんだ研究にかける時間が最も多いわけではありますが、自分もそうであったように人それぞれの楽しい大学院生活を送ることができるはずです。来歴 高等専門学校の情報系学科から知識情報・図書館学類に編入、同学類を卒業後、そのまま図書館情報メディア研究科に進学し今に至ります。 高専卒というバックグラウンドを活かし(?)学習する人間の物理的な挙動を幾つかのセンサーデータから分析する研究をしています。利用できるリソース 研究室によって若干異なりますが、本研究科の院生は基本的には24時間研究棟に出入りでき、計算機、各種ソフトウェア、学内5つの図書館の蔵書、など潤沢な研究環境が用意されています。学会発表 研究の進度に応じて外部での発表をすることもあります。人によって回数や頻度は様々ですが、見識を広げるためにも、国内外の学会に参加することが推奨されています。私も研究科の助成をいただき米国(フィラデルフィア)の学会で発表をしてきましたが、その分野の先端をゆく研究者たちのリアルタイムの成果を間近で見ることができたのは大変よい刺激になりました。つくばというロケーション つくばという街には独特の魅力があると、ここに住む人々は口を揃えていいます。それは都会とは口が裂けても言えない町並みのせいかもしれませんし、美味しい食べ物(ラーメン!)のせいかもしれません。しかし私は人が面白いから、というのが正しい理由ではないかと思っています。おとなしく東京の大学に通わず、つくばという僻地(失敬)にわざわざ進路を決めた人々は、どこか必ず常人離れした何物かを持っています。そういった人々に囲まれながら、科学と日常の同居する不思議な街「つくば」で研究をするという体験は、他では決して得ることのできない経験となって、あなたの人生の中で燦然と輝き続けることでしょう。Philadelphia Free Library

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