図書館情報メディアパンフ2017
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研究室紹介 (情報基礎設計)32研究室紹介 (情報基礎設計)若林研究室機械学習による知識の獲得と表現 ウェブ上のコンテンツやソーシャルメディア、電子書籍、図書文献など、私たちは膨大な量の情報に囲まれています。しかし、その中から実際に人が読むことのできる文章はほんの一握りです。本研究室では、これらの情報をより有効に活用するため、機械が文書を読んで知識を抽出し、その知識をより分かりやすい表現で人間に提供する技術の研究を行っています。対話システムによる知識表現 人同士の情報のやり取りは、双方向の対話によって行われています。機械が自然言語対話によって知識を叶研究室対人コミュニケーションにおけるメディア使用の影響に関する研究 叶研究室では、対人コミュニケーションにおける様々なメディア使用の影響に関する研究を行っています。近年、FacebookやTwitterのようなものは、ソーシャルメディアであると同時にメッセンジャー機能も揃え、特定な個人に対して「パーソナル」なコミュニケーションも行われます。このような、「ソーシャル」でありながら「パーソナル」なコミュニケーションもできるメディアの使用がいかに他者との相互作用、特に社会的ネットワークの構築・維持、現代社会への適応に影響を与えるのかに関する検討は本研究室の主なテーマです。 また、右図に示しているように、他者との相互作用や社会への適応においては、個人特性も重要な役割を果たしています。本研究室ではこれまで、シャイだが社交的な人が対面による相互作用を避けようとする傾向はあるものの、常に多くの他者と一緒にいたいという強い願望があるため、この種の人はス提供できるようになれば、人々はより多くの知識に触れやすくなります。本研究室では、大規模データから獲得した話題空間の知識やイベントに関する知識を活用して、より自然で有用な対話を実現する研究を行っています。文書ビッグデータからの知識獲得 知識には様々な種類や形式がありますが、その構造を仮定することで統計的に該当する情報を抽出することができます。本研究室では機械学習を用いた手法により、概念関係の抽出や、話題間の関係の把握、現実世界で起きているイベントの抽出など、様々な種類の知識をデータから獲得する手法について研究しています。マートフォンを用いて、LINEやTwitterのようなインスタントメッセンジャーを介して他者と大きな社会的ネットワークを構築・維持するため、最もスマートフォン依存になりやすいという研究成果を明らかにしました。また、シャイな人がTwitter・Facebookを使用する場合より孤独感が高まりやすいことも明らかにしました。 メディアの多様化・高機能化に伴い、まだ解明されていないところが多いです。この領域にご興味・関心をお持ちの方はぜひご一緒に道を開拓してみませんか。お待ちしています。個人特性社会への適応社会的ネットワーク

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