図書館経営管理コース

筑波大学図書館情報メディア研究科では,平成18年度から博士前期課程に図書館経営管理コースを開設しています。

平成23年度からは、「履修証明プログラム」(文部科学省サイト「大学等の履修証明制度について」を参照)として開設します。修了者には、学校教育法の規定に基づくプログラムであること及び名称等を示した学長名の「履修証明書」を交付します。

主旨

近年,地方自治体の経営において,いわゆるNew Public Management(NPM)の考え方が重視されるようになり,新しい経営方法論が導入されつつあります。公共図書館等においても,NPMの手法の導入が議論され,市民,地方自治体,企業,NPOの連携による「新しい公共経営」の展開も行われつつあります。

このような状況の中で,新しい公共経営を理解し,高い経営管理能力を持った図書館経営管理担当者の養成が求められています。 この状況に対応するために,本研究科では,図書館流通センター図書館経営寄附講座によって招聘される公共サービス論及び公共経営論の専門家2名と本研究科教員とが連携して,平成18年度に図書館経営管理コースを開設しました。

このコースは,現職図書館員,社会人等の多様な人材に対して,時代に即応した図書館経営に関する実際的知識を学ぶ機会の提供を目的としています。主として,公共図書館等の経営管理,大規模図書館の部門管理などに携わる人材が必要とする知識と能力を開発するために,図書館経営管理に関する7科目を開設しました。この7科目175時間の講習を受講し、各科目の試験に合格することによって筑波大学長名の図書館経営管理コース「履修証明書」が与えられます。

コースの概要

本コースでは,専門科目4科目と基礎科目3科目を開講します(各25時間)。

  • 専門科目
    • 公共サービス論,公共経営論,ライブラリー・ガバナンス論,図書館施設計画論
  • 基礎科目
    • 図書館サービス論、出版・流通論(サービス基盤形成)、システム管理論

コース受講資格

大学を卒業した者、又は大学を卒業した者と同等以上の学力があると本研究科において認められた者で、司書資格及び図書館等に関わる3年程度の実務経験を有する者並びにそれら資格及び経験を本コース履修終了までに有する見込みの者

コース修了要件・履修証明書

原則として2年以内に、7科目175時間の講習を受講し、各科目の試験に合格すること。修了が認定された方には、学長名の「履修証明書」を交付します。

受講方法

一般の場合
「履修証明プログラム」受講者は、受講申請要項(Word | PDF)を参照のうえ、申請してください。 申請書類は平成24年2月22日(水)までに本コースの問い合わせ先へ送付してください。

図書館情報メディア専攻在学者の場合
申請書類(Word | PDF)を平成24年4月20日(金)までに大学院学務係に提出してください。専門科目4科目についてはTWINSでの登録が必要です。

経過措置等

  1. 履修証明プログラムは、平成23年度からの実施になりますが、経過措置として、平成22年度に本コースを受 講していた方で、平成23年度に未修得の科目を履修証明プログラムとして受講する場合は、平成22年度に修得した科目について、履修証明プログラムの開設科目として修得したものとみなします。
  2.  
  3. 3年以上かけて本コースの全科目を受講して試験に合格した者については、従来の「修了証明書」を交付します。なお履修証明プログラムは平成23年度からの実施になりますが、平成22年度に修得した科目について、履修証明プログラムの開設科目として修得したものとみなします。
  4. 本コース履修終了までに司書資格の条件を満たさない者については、審査のうえ相当する知識を有する事が認定された場合、従前の「修了証明書」を交付します。   従前の「修了証明書」の交付を希望する者は、修了証明書交付申請書(Word | PDF)をダウンロードして必要事項を記入し、申請書記載の書類を添えて、本コースの問合わせ先へ申請してください。

科目の概要

公共サービス論
公共サービスとは何かを把握するとともに、特に教育文化領域における関連諸活動について、我が国の制度、政策、財政の状況、及び地方公共団体における制度、政策、財政、意思決定・実現の過程等について学ぶ。これらを基盤として、地域における社会教育サービスと情報サービスのための機関としての公共図書館の運営に必要な考え方と制度、及び今日的諸課題を論じる。
公共経営論
我が国の地方行財政制度、地方自治体経営の概要と最近の動向等を踏まえ、新しい公共経営(NPM)の考え方と、政策評価、指定管理者、PFI、市場化テスト、独立行政法人、公会計改革といった新しい公共経営の取組みなど、地方自治体経営のあり方について論じる。あわせてその中での図書館事業の位置づけについて考える。
ライブラリー・ガバナンス論
政府部門における組織体コントロールの問題であるパブリック・ガバナンスは、今日市場経済及び市民社会の三つのセクター間に相互作用するプロセスとシステムとして把握される。つまり、ガバナンスの改革には、政府経営のみならず、市場経済のあり方及び市民社会の果たす役割も変更することが求められている。図書館におけるガバナンス改革は、このような枠組みにおいてどのように展開されるものか、またそこで生じる種々の経営問題の具体的解決の方法を考える。
図書館施設計画論
図書館の事業・運営計画においてはしばしば、その実施に当たって増築、改築、新築など何らかの建築的な行為を必要とするものが含まれる。また、図書館経営者には、現有施設を定期的に点検し予防保全的な修繕や改修を行うなど、適切に維持管理することが求められる。本科目では、上記のような建築行為に関して、主体的に関与すべき図書館経営管理者に求められる図書館建築に関わる知識について総合的に扱う。実務への反映を意図することから、講義・事例紹介とそれをもとにした討議という双方向型の科目とする。
図書館サービス論
図書館のサービス体系を、公共図書館におけるサービス展開を中心に把握し、それぞれのサービスの意義とその具体的展開を把握するとともに、21世紀における図書館サービスの課題と望ましい展開方法について考察する。
出版・流通論(サービス基盤形成)
出版・流通の諸側面に関する知識を習得する。まず、出版・流通の対象であるメディアの種類、出版・流通機構(出版社、学会など)や制度、図書館におけるメディアの収集方法、といった基本的な流れについて学ぶ。次に、出版・流通されているメディアを同定し、利用を容易にするための手段として、標準化、リンキング、検索をとりあげる。最後に、知的財産権や公貸権など、出版・流通にかかわる権利と法について学ぶ。
システム管理論
主に公共図書館の運営システム及び検索システム等を対象に、システム並びにネットワーク・システムの導入及び運用管理について考察するのと同時に、個人情報保護法、知財権保護等、利用者への対応について論じ、考察する。

オープンコースウェア(OCW)

 本OCWは、図書館経営管理コースの授業科目について、6年間の実績を踏まえ、寄附講座の設置目的を考慮し、授業資料をインターネットで公開し、学生はもとより、今後本コースで学ぼうとする方や、図書館経営に関心を持つ人々に提供するものです。

図書館経営管理コースOCWLMOCW (図書館経営管理コースOCW)

開講場所と開講時間

 本コースの科目は、平成23年度から、東京サテライト(東京キャンパス文京校舎)のみで開講しています。

【東京サテライト(東京キャンパス文京校舎)】
東京都文京区大塚3-29-1 (文京校舎へのアクセス) (東京サテライト教室配置図

 平成24年度の開講時間は以下のとおりです。

公共サービス論 2学期 金曜 7・8限
公共経営論 2学期 月曜 7・8限
ライブラリー・ガバナンス論 3学期 金曜 7・8限
図書館施設計画論 1学期 月曜 7・8限
図書館サービス論 1学期 金曜 7・8限
出版・流通論(サービス基盤形成) 1学期集中(土曜 3〜6限)(月日未定)
システム管理論 3学期 月曜 7・8限
  • 3限 12:15-13:30
  • 4限 13:45-15:00
  • 5限 15:15-16:30
  • 6限 16:45-18:00
  • 7限 18:20-19:35
  • 8限 19:45-21:00
  • 授業期間(平成24年度)
    • 第1学期授業期間 4月11日(水)〜 6月26日(火)
    • 第2学期授業期間 9月3日(月)〜 11月15日(木)
    • 第3学期授業期間 12月3日(月)〜 3月1日(金)

ただし、各学期授業期間後の1週間は期末試験期間

問い合わせ先

  • 〒305-8550 つくば市春日1−2
    筑波大学 図書館情報等支援室 大学院学務係
    TEL: 029-859-1053 又は 1120
    FAX: 029-859-1162
    Email: 問い合わせフォーム