記念シンポジウム (10月26日14:00−17:00)

テーマ『これからの図書館情報学研究と教育』

電子化の進行、特にインターネットの普及による情報基盤の変化や、不況や行政改革に伴う経営環境の変化などによって、図書館が大きく変わりつつある中で、図書館情報学の研究と教育も、そのあり方が改めて問い直されている。従来から繰り返し指摘されてきた、司書・司書教諭資格と現場との関わりといった永年の課題が解消されないままでいる中で、新たに、高度職業人の養成なども課題とされるようになってきた。さらに、自立した研究・教育分野として、他分野との関係や、大学の経営戦略上の位置といった、外部との関わりに関することも、課題となっている。

学会創立50周年を記念する今回のシンポジウムでは、わが国における図書館情報学の現状と将来に関連して、特に大学院レベルの研究と教育に焦点を合わせ、パネリスト諸氏に所属大学の現状と将来展望を報告していただく。また、フロアを交えた討論により、研究者の育成、研究活動の振興、高度職業人の養成といった課題に図書館情報学がどのように応え、内外の環境変化に対応するべきかについて考えたい。

パネリスト(五十音順):
上田修一(慶應義塾大学)
植松貞夫(筑波大学)
川崎良孝(京都大学)
三浦逸雄(東京大学)
コメンテーター:
根本 彰(東京大学)
司会・進行:
田村俊作(慶應義塾大学)
岸田和明(駿河台大学)

JSLIS2003 第51回日本図書館情報学会研究大会