平成22年度 卒業研究指導方針

氏 名 大庭 一郎
所 属 知識  情報経営・図書館主専攻  図情 情報メディアマネージメント分野 
研究室 7D113
指導可能な研究領域
 図書館(主に公共図書館,大学図書館,学校図書館)における
情報サービスや職員の問題を研究しています。研究指導の主な領
域としては,以下の4点が挙げられます。
 (1)図書館における各種サービスの現状,そのあり方,構成方法
 (2)図書館における情報サービスの現状,そのあり方,構成方法
 (3)学校教育と生涯学習における読書活動の現状とそのあり方
 (4)図書館職員の養成(教育・研修・能力開発)と人的資源管理
研究指導の概要
 今年度までにゼミで指導した研究テーマおよび今後予定される
テーマは、以下の通りです。研究テーマを決める際は、各自の関
心領域((1)から(4)まで)を出発点としますが,研究テーマの設
定の妥当性については,研究室訪問やゼミの際に相談に乗ります。

(1)図書館における各種サービスの現状,そのあり方,構成方法
 (1)では,各ゼミ生が関心を持っている図書館の各種サービス
を対象として,主に文献調査と訪問調査によって,研究を進めま
す。
 ・公共図書館と学校および学校図書館との連携・協力(2004)
 ・日本の公共図書館における移動図書館の発展と課題(2005)
 ・カリフォルニア州の公共図書館における雑誌の所蔵調査:
  Readers' Guide収録対象誌を用いた分析(2005)
 ・日本の公共図書館におけるレファレンスサービスの発展と
  課題(2006)
 ・日本の大学図書館における図書館利用教育の発展と課題
  (2006)
 ・日本の図書館におけるレファレンス事例集(2009)
 ・日本の公共図書館と学校および学校図書館との連携・協力:
  2000年代の動向を中心に(2009)
 ・図書(本)の製本・修理の学習方法(研究中)
 ・大学の一年次(導入)教育と大学図書館(研究中)
 ・日本の公共図書館における図書館利用教育(研究中)

(2)図書館における情報サービスの現状,そのあり方,構成方法
 (2)では,各種レファレンス・トゥール(冊子体,データベー
ス,CD-ROM,DVD-ROM,ネットワーク情報資源)の比較評価,新
しい情報サービスや電子図書館への取り組み,等について,主に
文献調査,現状調査,訪問調査をしながら,研究を進めます。
 ・国立国会図書館の「雑誌記事索引」の発展と課題(2004)
 ・日本書籍出版協会の「日本書籍総目録」と「Books」の発展
  と課題(2004)
 ・大宅壮一文庫の「大宅壮一文庫雑誌記事索引総目録」の発展
  と課題(2005)
 ・日本の図書館における全国レベルの総合目録(2007)
 ・日本の公共図書館のビジネス支援サービスに必要な情報源
  (2008)
 ・日本の公共図書館における医療情報の提供(2008)
 ・日本の公共図書館における法律情報の提供(2009)

(3)学校教育と生涯学習における読書活動の現状とそのあり方
 (3)では,学校教育や生涯学習における様々な読書活動につい
て,主に文献調査と訪問調査によって,研究を進めます。
 ・「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書(2006)
 ・都道府県の子ども読書活動推進計画(2007)
 ・日本の国語科教育における読書指導の位置づけ(2007)
 ・日本の国語科教育における大村はまの読書生活指導(修士
論文)(2009)

(4)図書館職員の養成(教育・研修・能力開発)と人的資源管理
 (4)では,日米の図書館職員の養成(教育・研修・能力開発),
図書館情報学教育の現状,日米の図書館における図書館職員の
人的資源管理や新たな役割,等について,主に文献調査と訪問
調査をしながら,研究を進めます。
 ・国立大学の図書館職員の採用試験問題の分析(2007)
 ・反省的実践家の観点からみた図書館員(2008)
 ・日本の公共図書館の職員の研修(研究中)

 昨年度からは,(4)の領域の研究テーマへの取り組みを増やし
ています。

(指導の頻度・方法)
 ゼミは,3年次の12月から4年次の2月まで,毎週1回行い
ます。ゼミには,毎週,必ず出席して下さい。
 3年次のゼミ(集団指導ゼミ)では,課題文献を読みながら,
配布資料(レジュメ)をまとめ,課題文献に関する発表・討論
を行います。3年次の2月までに,各自の卒業研究テーマを確
定し,卒業研究に着手します。
 4年次のゼミは,個別指導と集団指導を併用しながら,進め
ます。公務員試験の準備や就職活動と並行しながら,卒業研究
に着実に取り組んで下さい。4年次の9月末までに全ての基本
文献を読み終え,10月から論文を執筆し,12月末に卒業研究を
完成するために,着実な努力が必要です。
研究をすすめる上で望ましい条件
・図書館(主に公共図書館と大学図書館),情報サービス,図
 書館経営に関する科目を,十分に履修していること。
・専門学群生が3年次の3学期までに取得することが望ましい
 資格試験に挑戦し,複数の資格を取得していること。
・各自のキャリア形成(就職,起業,進学,留学,等)に必要
 な幅広い教養力を身につけるために,「公務員試験準備講座
 (教養模擬試験)」を活用していること。
・図書館を研究するには,研究テーマに応じて,英米の図書館
 の文献も読み込む必要があるので,英語文献を読む努力がで
 きること。
・紙媒体の新聞(全国紙)を毎日読んでいること。
受け入れの必須条件 
・訪問期間中に面談(複数回)を行い,最後にレポート(A4判
 1枚)を提出すること。
・研究計画の面談を通じて,研究テーマや研究方法が指導可能
 であることの承認を得ること。
・3年次の12月から4年次の2月まで,毎週1回のゼミに参加
 する覚悟があること(就職活動中や長期休暇中は,ゼミ日程
 の調整可能)。 
選考方法
 面談(複数回)とレポートによって選考します。ゼミを希望す
る学生は,訪問期間の第1週目(10月19日(月)〜23日(金))
に,必ず第1回目の研究室訪問をして下さい。この期間に第1回
目の研究室訪問を行わないと,2回目以降の面談はできません。
 10月6日の主専攻の卒業研究説明会の終了後から,113研究
室のドアの所に,「ゼミの訪問時間帯の予約票」を掲示します。
面談を希望する学生は,この「予約票」に学籍番号と氏名を記入
し,予約時間に第1回目の研究室訪問をして下さい。研究室訪問
の際は,(1)から(4)までの研究領域を踏まえた上で,ゼミで取り
組みたい複数の研究テーマ(3〜4種類)について,説明して下
さい。第2回目の研究室訪問の時間は,第1回目の訪問の際に説
明します。第2回目の研究室訪問を終えてから,レポート(A4判
1枚)をまとめ,提出してもらいます。
その他
 (1)学類の授業,(2)公務員試験の準備,(3)就職活動,(4)大学
院への進学準備,等と並行しながら,1年3か月間,卒業研究に
着実に取り組むようにして下さい。