平成24年度 卒業研究指導方針

氏 名 関 洋平
所 属 知識 知識情報システム主専攻   図情 情報メディアシステム分野 
研究室 7D213号室
指導可能な研究領域
 人間の言語理解の過程を明らかにしつつ,コミュニケーションの支援や,情報の分析・発見といった応用につなげていく研究を積極的に進めていきます。

具体的には,以下の2つの研究分野を主な対象としています。

a. 情報アクセス技術
 雑多な大量の情報の中から,利用者が必要な情報にアクセスする技術(検索・集約・推薦・抽出)の開発。

b. 自然言語処理
 テキストに現れる言語情報を計算機上で処理し,人間の言語理解を反映した応用を実現。

以下は今年度の研究テーマの事例です。
 「コンピュータを介したコミュニケーション(CMC)」
 「言語理解」「異文化コミュニケーション」に関連した研究を進めています。

* 感情推定に基づく顔文字推薦システムの構築。
* 拡張固有表現間に現れる関係の推定手法に関する研究。
* 機械翻訳における係り受けの一致に着目した用例選択手法の提案。

また,以下の研究テーマに興味のある学生も募集しています。

* 事実・意見の区別に着目した日本語表現法の開発。
* 震災時のつぶやき情報におけるコミュニケーションの分析。
研究指導の概要
* 研究の内容よりも,研究の進め方に重点をおいて指導します。
* 定期的なゼミを通して指導を行ないます。研究発表の準備や進捗状況など,必要に応じて個別の指導を行ないます。
* 教員と学生で一緒に研究を進めていくという方針です。研究テーマは,学生の興味と,教員側のテーマとの関係を相談しながら決定していきます。興味のないテーマを押し付けることは原則しませんが,自分の興味を見つける努力をしてください。独創的にやりたいテーマがある場合には,私を納得させてください。
* 8月には佐藤研と合同で合宿を予定しています。
研究をすすめる上で望ましい条件
a. 基本的な方向性をしっかりと考えて行動すること。
 学内発表等,自分にとって大切な締切りは守る必要はありますが,まず自分のペースで少しずつ考えて行動してください。研究,生活,将来,すべてについてです。
b. 独りよがりにならず,他者や先人の考え方を受け入れようとする姿勢がある。
c. 研究の経験を通じて,実社会で生活するために必要な何かを得ようとする意欲がある。
d. チャレンジ精神がある。
e. 楽天家。

* 以上は私が考える「研究をすすめる上で望ましい条件」で,研究室を希望するうえで,すべてに当てはまっている必要はありません(そんな人は稀だと思う)。aを理解し,bが当てはまる,またはそうありたいと思っていれば十分です。cからeについては,考えに共感できるかどうかを判断して,研究室選びの参考にしてください。
受け入れの必須条件 
* 面談をして決定しますので,面談を受けてください。
* プログラミングは得意でなくてもかまいませんが,綺麗なコードを書きたいという意欲のある学生を歓迎します。
* 英語の文献が読める方,または読んでいこうという意欲のある方。
* 周囲の人間に対する思いやりを持つことのできる方。
* 自主性をもって研究を進めたいという意欲のある方。
選考方法
* 面談(および研究計画書)により決定します。おおよその1年間(大学院進学希望の方は3年間)でやりたいことについて質問します。面談の予約をした人には,研究計画書のフォームを送ります。
* 何も考えていないというのは望ましく有りませんが,必要以上に具体化をする必要はありません。
* 上記の受け入れの必須条件,望ましい条件等に関連した質問も行ないます。
その他
* 10/24〜11/11の間は随時面談を受け付けます。希望者は事前にメールで予約してください。面談の予約は10/17から可能です。連絡先は yohei [at] slis.tsukuba.ac.jp です。
* 研究室のWebページは http://cu.slis.tsukuba.ac.jp です。