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論文を書く時の注意点 のバックアップ(No.10)


論文を書く時の注意点

  • 大枠を述べてから徐々に細かい話に移る(急降下しない)。
  • 例:
    1. はじめに
     司書資格の効果検証は図書館界にとって意義がある。そこで東京都の千代田図書館の職員10名にインタビューを試みたところ当日2名が欠席し...
    → ×
  • 単に相関関係にあるだけの2つの事物を取り上げて,一方が他方の原因であるかのように論じたりしない。これは見極めが難しいのだが,「〜すれば...になる」「〜なので...だ」などと書きたくなった時は慎重に考えること。
    • 例1:
      30代男性の身長と体重を調べたところ,体重が多い人ほど身長が高いことが分かった。従って大量の食事と睡眠によって体重を増加させれば身長は伸ばすことができる。→ ×
    • 例2:
      デジタルレファレンスを行っている図書館は対面式レファレンスの正答率が高いことが分かった。従ってデジタルレファレンスを行うことでレファレンスの正答力を高めることができる。→ レファレンスに対する熱心さといったものが真の原因としてあり,これに起因してその図書館は(多くの困難の中で)デジタルレファレンスを実施し,かつ対面式の正答率も高いと考える方が自然。
  • 「また」という語でズラズラ話を並べない。読んでいる方はいつまで続くのかと苦痛になってくる。「そして」なども避ける。
  • 上と重なるが,「以下の3つがある。即ち(1)...(2)...(3)...である。」などと簡単に見出しを付け,その後(1)(2)(3)を見出しと共に詳述していく。
  • 例:...以下では(1)法律による規定,(2)ポルノグラフィが持つ文化財・研究資料としての価値,(3)個別意見に対する反論,の構成でその根拠を述べる。まず(1)だが...
  • 自分が選んだ選択肢(調査手法やデータなど)については,なぜそれを選んだのか理由を書く。例えばアンケート調査という手法を選んだのはなぜかといった説明を書く。下記も参照。
  • 自分が選んだ選択肢(調査手法やデータなど)だけでなく,他に取り得た選択肢をすべて列挙し,「なぜ他のは採用しなかったのか」も述べる。これはとても大事。視野狭窄になるのを防げるし,自分の選択の妥当性をより強く主張することができる。
  • 他に取り得た選択肢は,論文中のキーワードを1つ1つ抜き出し「一口に〜と言っても様々なタイプがある。例えば...」の「〜」にキーワードをはめ込んで考えてみると良い。そこで浮かんだ下位語のうち,研究で選ばなかったものについては「なぜ選ばなかったのか」を書く。
  • 例:「一口にレファレンスサービスと言っても様々なタイプがある。例えば対面式のレファレンスといわゆるデジタルレファレンス(DRS)などがある。本研究ではDRSは取り上げない。理由は...」
  • 上記の方法では論文中のキーワードの下位語しか浮かばないことになる。キーワードの上位語を考えて,それを上の「〜」に入れてみると兄弟語が浮かぶかもしれない(そのような語の提示を自動で行ってくれる論文執筆支援システムを誰か作って欲しいのだが...)
  • 例:「一口に図書館における情報サービスと言っても様々なタイプがある。例えばレファレンスサービス,児童サービス...」
  • 論文中の用語に対しては定義を書く。定義について完璧にコンセンサスが得られている用語などほとんど無いので,定義を示さないと叩かれる可能性が高い。
  • 例:公共図書館とは? レファレンスサービスとは?
  • 「〜だ。」→「〜である。」,「〜じゃない」→「〜ではない」,「とても」→「非常に」など,論文らしい表現を用いる。