"> 制約伝播:線画のラベリング

レポート課題:「制約伝播:線画のラベリング」資料

最終更新:

線画のデータ表現

線画の情報を表現する方法はいろいろある: 画像認識という観点からは最後の画像データ入力が本筋だが、処理は格段に複雑になる。
そこで以下では最初の「頂点・辺情報の記号的表現」に限定して話を進める。

頂点の種類・書き方

対象とする図形

頂点情報の書き方

辺のラベル

  • 辺には右図のように、4種類のラベルがつく(ただし、矢印2つは実質的には同じもの)。
    1つの辺には1つのラベルがつき、同時に複数のラベルがつくことはない。
  • 以下では +、−のラベルは右図のように○で囲って表す。
     
  • 矢印ラベルは、矢印の進行方向右側に図形の面(図)、 左側に背景(地)があることを表す。
    したがって右図の2つの矢印の間に図が、外側に地があることになる。
  • +ラベル(凸ラベル)は両側とも図であり、 面がこちら側から見て出っ張っていることを表す。
  • −ラベル(凹ラベル)は両側とも図であり、 面がこちら側から見てへこんでいることを表す。
     
  • 線画の立体的な解釈が定まれば、各辺にはただ1つのラベルが確定する。
    逆に言えば、各辺のラベルを確定するのが線画の解釈である。
    可能なラベルの候補は、ラベル辞書 によって絞り込む。
  • ただし、図形自体が曖昧である(複数の解釈が可能である)場合には、
    ラベルは唯一に確定できず、複数の候補が残る辺がある。

辺のラベル情報の書き方

データファイルの記述形式

ラベル辞書

 L 型頂点(6 個)
 
  L1〜L6
 A 型頂点(3 個)
 
  A1〜A3
 Y 型頂点(5 個)
 
  Y1〜Y5
 T 型頂点(4 個)
 
  T1〜T4

データ記述の例


 
(1) 頂点ラベルだけを記述
        L A F-B;   L C B-D;   L E D-F;
	A B CGA;   A D EGC;   A F AGE;
        Y G BDF
この場合、解釈は1通りには絞られず、下の4つのラベリングが可能である。
2〜4番目は回転すれば同じもので、輪郭線のラベリングの問題である。

 
(2) 輪郭線のラベルをすべて指定
        L A F-B;   L C B-D;   L E D-F;
	A B CGA;   A D EGC;   A F AGE;
        Y G BDF
	> AFEDCBA
この場合、解釈は上の最初の1つに決まる。
ただし、一意に絞るには全部の輪郭線を指定する必要はない。
 
(3) 輪郭線の一部ラベルを指定 (1)
        L A F-B;   L C B-D;   L E D-F;
	A B CGA;   A D EGC;   A F AGE;
        Y G BDF
	< AB CD EF
このように一部(3辺)だけでも解釈は一意に決まる。
 
(4) 輪郭線の一部ラベルを指定 (2)
        L A F-B;   L C B-D;   L E D-F;
	A B CGA;   A D EGC;   A F AGE;
        Y G BDF
	< CD
このように1辺だけの指定では一意に決まらない(いくつ可能か?)。
 
(5) 輪郭部に凹ラベルを指定
        L A F-B;   L C B-D;   L E D-F;
	A B CGA;   A D EGC;   A F AGE;
        Y G BDF
	- CD
輪郭部に凹(-)ラベルを指定した例。
この場合、解釈はいくつあるか?

 
(6) 側面に穴の開いた立方体
        L A F-B;   L C B-D;   L E D-F;
	A B CGA;   A D EGC;   A F AGE;
        Y G BDF;

	L H L-I;   L I H-J;   A J KLI;
	L K J-L;   T L HJK;
面 GDEF の中に穴が開いている例。
HIJK が穴、L は T 型頂点で、辺 LJ が辺 HK で隠された見かけの頂点である。
上の頂点定義にもあるように、辺 HK は L を挟んで HL と LK に分割して定義すること。
 
図からもわかるように、立方体本体(頂点 A-G)と穴(頂点 H-L)とは互いにつながりがない。
これを A-G、H-L はそれぞれ別の グループ に属していると呼ぶ。
異なるグループ間ではラベリングは互いに独立で、相互に影響しない。
 
上の頂点定義では HIJK が面 GDEF の穴であることは何も規定されていない点に注意。
穴が面 ABGF, BCDG にあったとしても頂点定義は同じで、相互に区別はつかない。
 
今の場合、穴のラベリングは唯一に決まる。それを右図に示す。


制約伝播 (Constraint Propagation)

制約伝播法のアルゴリズム

探索(仮定法)との比較

制約伝播によるラベリングのプログラム

プログラムの概要

制約伝播モード

探索モード

出力形式

グループ

少し複雑な例

  

レポート作成上のポイント

レポート課題としては以下のような点がレポート作成・考察のポイントになるので、 よく留意すること。 (以下考察のポイント)

    ページトップの目次へ     授業のトップページへ
Copyright © 2005- Yuzuru Hiraga. All rights reserved.