佐藤研究室 卒業研究指導方針

2022年度卒研生の面談期間は終了しました。面談にお越しいただいた皆様、ありがとうございます。大学院進学希望の学生が多かったように思いますが、小生は来年度で筑波大を卒業します。じっくり考えて研究室を選択されることを祈念しています。

1. 概要

氏 名

佐藤 哲司(さとう てつじ)

所 属

知識情報システム主専攻情報と人分野

研究室

7D205教員研究室/7D140(1Z)学生研究室

2. 指導可能な研究領域

コンテンツ工学(Content Engineering) - 情報アクセスの単位となるコンテンツとその著者、作成日などのメタデータ(属性情報)とから、それらの間の関係性を明らかにするとともに、豊かな情報化社会を実現するために活用する方法論を確立する。ネットワーク情報時代にふさわしい情報流通に取り組む『実践重視』の研究室です。卒研生は卒業前に学会発表することを目標とし、ゼミの先輩は全員が目標を達成しています。コミュニティ分析、ロケーションアウェア、ソーシャルキャピタルなど情報学(コンテンツ工学)の進展はめざましく、その面白さに長く接していただくために進学希望者を優先しますが、学類卒でも老舗企業からスタートアップ企業まで、就職先に困らない指導を受けられます。より詳細な情報は研究室Wikiを参照ください。現在取り組んでいる主な研究対象を以下に示します。

A) 分析系:知識コンバージェンス
生活者が自ら発信する多様な情報から私たちの生活に役立つ知識を抽出する手法、抽出した知識を収斂・集約して新たな知識を創成する手法を研究しています。佐藤研究室で自主収集した210億ツイートや、研究者コミュニティに公開されている情報学研究データリポジトリやStanford大学のSNAPなどを活用し、実生活に有用なツイートを抽出する手法やコミュニティQAの知識を用いて検索エンジンに入力するキーワードの想起支援などの成果を上げています。
B)分析系:ソーシャルキャピタルの変容過程の解明
20世紀の大量生産・大量消費の時代には土地や資金などの「モノ」が富を生産する資本でしたが、21世紀の情報社会では、「人」や「モノ」の間の関係性、営まれる「コト」が重要となってきています。このような「コト」に関する資本は社会関係資本(ソーシャルキャピタル)と呼ばれ、研究の一大潮流となってきてきます。人々の協調行動を活発にすることによって社会の効率性を高めることのできる、『信頼』『規範』『ネットワーク』といった社会的仕組みとその変容過程を明らかにしています。工学的なアプローチを推し進めることで社会学あるいは社会科学の課題に挑戦し、コミュニティを活性化する『聞き役』ユーザの発見などの成果を上げています。
C)開発系:情報環境の構築研究
人と人が繋がることで価値が創造される情報化社会では、人とシステムの関わりが複雑となり人が情報と関わる情報環境の重要性が高まっています。どのような環境を提供することで、個人の創造性やコミュニティの協調性が高まるのか、これまで、身近な情報環境である「教室」すなわち学習環境をオープンかつインタラクティブな協調作業空間とすることに挑戦し成果を上げています。
上記のテーマに関わらず、データ工学や情報検索、テキストマイニングなどの工学的方法を用いて、社会で起きている様々なコトを解明し、新たな枠組み・方法を提案することに興味のある学生を歓迎します。

3. 研究指導のポイント

4. 研究をすすめる上で望まれる条件

5. 年間スケジュール

ゼミ風景
7D205研究室
他大学との合同合宿など  
八王子ゼミ
(2018/8/12-13)
 熱海ゼミ
(2017/9/10-11)
 ゼミ生の日常 エクスカーション
(筑波山ゼミ)
     
   
(熱海湾クルーズ)

(祝配属:12月恒例鍋会) 
 

6. 選考方法

8.研究リソース

9. 過去のゼミ生による学会発表

皆さんの先輩が取り組まれた研究テーマです。卒業研究の1年間は、長いようで短い期間ですが、卒業研究の成果は毎年3月第1週頃に開催される「データ工学と情報マネージメントに関するフォーラム(DEIM20xx)で発表しています。学会発表などとても無理と思って始めた研究でも専門家の前で発表できるまでに成長できます。大学院まで進学すれば、ほぼ、ほぼほぼ国際会議で発表できるレベルまで成長できます。

2020年度

2019年度

2018年度

2017年度

2016年度

2015年度

2014年度

2013年度

2012年度

2011年度

2010年度

2009年度

2008年度