概要:
最近わが国でも、ディジタル・アーカイブが注目されつつある。
しかし、まだ十分ではない。なぜなら現在、
ディジタル資料が急増しているだけでなく、
現在も学術・文化関連の貴重な原資料の消失が急速に進行しつつあり、
また予想される財政危機における公的サービスの先行きは不明確だからである。
現在、ディジタル・アーカイブに対する理解と支持を増やし、
将来に向けしっかりしたポリシーを立て、
何をアーカイブするか
(図書館の例では、貴重書、ローカルな生成物、および単館所蔵の書籍・雑誌等)
を議論することが急務である。実例として、
われわれが作っている東洋文庫所蔵貴重書画像のディジタル・アーカイブと、
その構築のため開発した多言語専門語蓄積支援システム(MASS)
の機能とその利用例を紹介する。
講師紹介:山本毅雄氏(1939年生)
国立情報学研究所 情報メディア研究系研究主幹・情報検索研究部門教授
1981年4月から2001年3月まで図書館情報大学教授(1995年から1999年の間、副学長)
2001年4月より現職
国立情報学研究所の前身である学術情報センターをはじめ、
多くの情報センターの設置計画・運営コンサルティングにかかわった。
電子図書館やディジタル・アーカイブなどに興味を持つ。
山本毅雄先生ホームページ
国立情報学研究所教授 山本毅雄先生は2005年3月をもって定年を迎えられます。 山本先生は、20年にわたり図書館情報大学で教鞭をとられ、 多くの人材を輩出してこられました。 先生が定年を迎えるにあたり、これまでのご指導に感謝の意を込め、 筑波大学図書館情報専門学群(旧図書館情報大学)にて講演会を企画いたしました。 山本研OB/OGをはじめ、多くの方の参加をお待ちしています。
なお、参加者数をできるだけ把握したいと考えています。
参加予定の方は宇陀までご連絡ください。
図書館情報大学卒業生の参加者数:27人 [2/28現在]
講演会終了後、懇談会(お茶会)を予定しています。
場所:情報メディアユニオン3F 共同研究会議室I
キャンパスマップ
(当日、記念パーティはございません。)
祝電等は宇陀気付で送っていただければ、山本先生に手渡します。
〒305-8550 茨城県つくば市春日1-2
筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科 助教授
宇陀則彦(図書館情報大学6期生 山本研)
E-mail:uda@slis.tsukuba.ac.jp