図情メディア研究科パンフレット2015
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目次研究科長あいさつ図書館情報メディア研究科の概要入学から修了まで学位論文学生の声教育研究分野研究科の活動124815224601目次 研究科長あいさつ研究科長あいさつ 図書館情報メディア研究科にようこそ。「図書館情報メディア研究科って、どんな大学院なんだろう?どんなことを研究しているんだろう?」という疑問をよく耳にします。図書館、情報、メディア、それぞれのことばはよく使われることばです。ところがそれらがつながると「あれ?」ということになりがちです。 私たちは、本研究科のことをInformation Schoolと呼んでいます。Information Schoolは、その名の通り、情報に関する研究と教育を行う大学院のことです。そして、研究指向の強いInformation Schoolによる世界的組織iSchoolsにも参加しています。では、Information Schoolは、伝統的な情報工学や図書館情報学の大学院と何が違うのでしょうか?  Information Schoolの大きな特徴は学際的であることです。私たちは図に示すように、その特徴を「人とコミュニティ」、「コンテンツと情報資源」、そして「情報通信技術」からできた三角形と、その中心に置かれた「情報」でとらえています。情報は人が使い、コミュニティで共有することで意味を持ちます。情報は何らかの手段、技術を使って表現することで伝えることができるようになります。そして、情報の表現物を蓄積し、使いやすく提供することで人とそのコミュニティが情報を共有できるようになります。このように、「人とコミュニティ」、「情報を表現し、伝える技術」、「情報を知的資源化したもの」のどれが欠けても、私たちの情報環境は成り立ちません。図書館は、昔からこの3つの要素の上に成り立ってきました。ディジタル情報技術が発展した現代では、インターネットを介して人がつながり、様々な新しい情報表現技術ができ、そして大量のデータを基盤とする知的な活動が展開されています。ネットワークの時代になっても、私たちの情報環境を作りあげるためにこの3要素を統合的にとらえることが重要です。 私たちは、「情報を必要とする人と適切な情報を結び付けること」に関する様々な側面を研究し、学ぶ場を作ることが本研究科のミッションととらえています。そのため、人とコミュニティだけ、情報通信技術だけの視点ではなく、それらを総合的にとらえることが重要です。そうした観点からの学際的な研究と大学院教育の取組みを行っているのがInformation Schoolです。異なる領域の研究者が一緒にいるだけでは学際性は得られません。本研究科は、異なる視点を持つ研究者と学生が一緒になって、いろいろな側面から新しい情報環境を研究し、作り上げていく場と考えています。図書館情報メディア研究科長 杉本 重雄

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