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とに関する関係式を使って共役勾配法のアルゴリズムを導き出してみる. まず,基本的なProjection法のステップを思いだそう.
ここで,である. これをDirect版Lanczosアルゴリズムに当てはめる.とすると,
これまで,から始まっていたが,ここではより一般的なからのスタートにしてあるので注意. また,と書き換えている. 次にの更新式を考える. Direct版のLanczosではであり, はのスカラー倍になっているので,残差ベクトルと前ステップのを使って,
と書ける. なお,式中のはの要素として使っていたとは別物なので注意.
前節で述べた,の直交,共役関係を使ってを算出することで,共役勾配法のアルゴリズムが得られる.
これらの式から,以下の共役勾配法のアルゴリズムが得られる.
を計算 for(j = 0,1,...){ if(収束判定) 反復終了 }