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有限差分法について
偏微分方程式(PDE:Partial Differential Equation)の数値解法の一つ.計算領域を有限な大きさの領域に分割し,その領域上のある点(領域や境界の中心)で物理量を定義し,未知量とする.この未知量間の値の有限な差分をとり,定義点間の距離などで割る(差分商)で微分を近似し,PDEを解く.
例えば偏微分は極限を使って以下のように定義される.
をゼロでない微少量とすると,
という近似式(差分式)を得る.これが差分近似である.微分を差分商で置き換えている. を小さくすればするほど精度は向上する. この例では前進差分(forward difference)を行っているが, 後退差分(backward difference),中心差分(central difference)などもある.