平成22年度 卒業研究指導方針

氏 名 後藤 嘉宏
所 属 知識 情報経営・図書館主専攻   図情 情報メディア社会分野 
研究室 7D513
指導可能な研究領域
(1)後藤の研究テーマ
・社会学、コミュニケーション論、マス・メディア論(出版論を含む)、遊び論、官庁資料論、社会思想史(私の場合は中井正一と三木清について)が、私のこれまで行ってきた研究のキーワードの一覧です。
著書はhttp://www.trios.tsukuba.ac.jp/Profiles/0007/0001625/books1.html 、論文についてはhttp://www.trios.tsukuba.ac.jp/Profiles/0007/0001625/theses1.htmlあるいは、http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~ygoto/study.htm(この『方針』執筆現在復活工事中)を参照ください。
・現在の中心テーマは、メディアの社会思想史で、中井正一(映画を射程に収めた美学者・国立国会図書館初代副館長)の研究です。
・図書館学をその周縁部分から眺め、その中心部の問題を剔(えぐ)り、新たな光を当てる視点をゼミ生と共にもてるように、日々努めています。

(2)ゼミ生の研究テーマ
・マス・メディアを中心にした社会事象(必ずしもメディアや情報にこだわらないです)を、社会調査(アンケート)や内容分析法、質的調査、聞き取り調査、社会思想史的方法のいずれかを通じて、研究します。
・過去の卒研題目あるいは本文については、http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~ygoto/houmonshayou.htm(この『方針』執筆現在復活工事中)にリンクを貼る予定です。
研究指導の概要
(1)指導の実際
・授業期間内(要するに夏休み等は除く)に行われる、週1回のゼミが指導の中心です。ただし、いつも議論の密度は濃く、しかも長時間にわたる場合もあります。ゼミ時間以外の拘束はありません。
・一回1−2名のゼミ生の研究発表とそれに対する私及び他のゼミ生のコメント、質問とそれに対する発表者の回答で、ゼミは終始します。最初の2ヶ月ぐらいは私が率先して質問をしますが、例年、3ヶ月目位から、私が発言せずとも皆がコメントしまくるようになって、私は腕組みしてみているだけでゼミは進んでいきます。
・初回のゼミ発表は、研究室訪問の際に議論した事柄を纏めたレジメを用意して頂くか、自分のテーマに関する著書・論文1点を読んでの批評を記したレジメを用意して貰います。
・大学院のゼミと時折、合同で行ったり、日程上の理由や活性化のために、相互にメンバーが乗り入れたりします。
(2)公開性
・本研究室では、研究の公開性をゼミ生に求めています。卒業後、論文のウェブ公開等を認める人のみ受け入れます。
研究をすすめる上で望ましい条件
・調査で研究を進めることを志す場合「質的調査法」「社会調査法(量的調査法)」を履修している、あるいは履修申告済みであることが望ましいです。
・「メディア社会学(社会学)」「メディア社会文化論(メディア論)」も既修であることが望ましいですが、条件ではありません。後藤の顔を見たことのない人でも構いません。気軽にご訪問下さい。
・その他自分の研究テーマに直接関係ある、本学類・他学類の科目を履修していることが望ましいです。
・単位の取り残しの少ない人の方が、ゼミ日程を組みやすいので有り難いです(重要条件ではありません。しかも成績は全く不問。なお、特に3編生についてはこの条件は気にせずに)。
受け入れの必須条件 
・研究テーマが上記「指導可能な研究領域」の(1)(2)及びそのリンク先で挙げられたテーマの範囲に、ほぼ収まっていることが、まず大切です。
・問題意識、研究動機等が明確であることを次に重視します。
・研究としての実現可能性の高いテーマであることも考慮されます(実際に訪問期間に討論したテーマと入ゼミ後、テーマを変えることは構いません。適切なテーマを訪問期間中にきちんと構築する構想力を、問うているのです)。
・討論する能力が高い人でないと、元気良く理詰めで攻めてくる多くのゼミ生に圧倒されます。討論力がなければ、撃たれても挫けないタフさが必要です。
・場合によって長時間にわたるゼミに堪えうる体力ないしは精神力が必要です。一年間強のゼミ生生活を乗り切れません(なお、私はむしろ早く終わらせたいので「巻いて」おります。学生の討論力が向上して、議論が続くのです)。
選考方法
・主専攻として研究室訪問を義務づけられていない知識科学主専攻の学生さんも、本研究室を希望される場合は、必ず研究室訪問を行ってください。
・選考は個人面談(原則、1回25-35分前後)の内容によります。最初の訪問時、面談を行い相互討論し、研究上の問題点等を詳細、指摘させて頂きます。それを各自修正し、可能であれば再訪問、再々訪問等をして頂きます。それらを通じて上記4,5の条件をどの程度かなえ得るかを判断させて頂きます。
・最初の訪問時には、レジメ等、書いたものを特に用意する必要はありません。皆さんとペーパーなしで自由に討論する中で、当初のアイデアを大いに膨らませる可能性があるからです。書かなくて良い代わりに、アイデアは多少練ってきた方が良いでしょう。もちろんレジメや各種資料を持参しても結構です。
・ygotoあっとまーくslis.tsukuba.ac.jpとyoshiclassicあっとまーくybb.ne.jpの双方(この時期、学校のサーバはなぜかよく停まります)のアドレスに希望時間帯を記して、アポをとってください。
・万が一受け入れ条件を充分にかなえている希望者が不幸にして定員を越える場合、誠に心苦しい限りですが、それらに加えてテーマの面白さ、私の現在の専門分野との距離、熱意、現在及び過去のゼミ生全体のテーマやタイプのバランスを加味して、個人面談の内容から選抜させて頂きます。
その他
http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~ygoto/houmonshayou.htmにこの「卒業研究指導方針」のロングバージョンをおそらくは載せる予定です。
・上記の各ウェブ情報についてアドレスの変更の掲示やその他詳細情報があり得るので、http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~ygoto/index.html(この『方針』執筆現在、まだ復活工事中の私のウェブのトップページ)もある程度チェックしておいてください。
・学部及び大学院のゼミを概ね毎回公開します。原則として知識情報・図書館学類並びに図書館情報専門学群3年の研究室訪問の資格を有する学生に限ります。事前にメールしてください。予定は上記ウェブにアップしたいと思います。
・訪問の予約等の方法については、訪問期間が近づいたら
http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~ygoto/2009schedule.htmに(学校のサーバー落ちの場合はhttp://www.geocities.jp/yoshiclassic/2009schedule.htmに)詳細を示すつもりです。
・面白いテーマをもった学生さんたちの訪問を心待ちにしております。