更新日: 2015/10/08
人と音の情報学研究室(LSPC)では,音楽,音響,音合成,人間の行動と情動を中心に,学際的な研究テーマに取り組んでいます.主な研究テーマには演奏時の人の情動についての分析,音を用いた人の行動に対する支援や楽器音の分析などがあります.現在は教員3名に加えてM1が4名とB4が7名,事務補佐員1名の計15名のメンバーで運営しています.
「データ可聴化,音楽情動,演奏支援,聴覚障害支援,楽器音分析」
データベースには膨大な楽器音データがありますが、整備が行われておらず、十分に生かした研究ができているとは言えません. そこで、楽器音データの基本特徴量を解析し、データとして整備します. また、広範なデータだからこそ期待できる、楽器の様々な特徴の発見も狙います.
可聴化とは情報を伝えるために非言語音を使うことです. この研究では脳卒中により片麻痺を患っている方を対象とした歩行リハビリテーションシステムの開発および評価をしています. このシステムでは歩くときに特徴的な活動をする下肢の筋電をリアルタイムで可聴化してリハビリテーションをサポートします.
演奏の表情付け(音量,タイミング)が異なる伴奏それぞれと一緒に演奏した時に,演奏の表情や心理的な反応(興奮の程度,快・不快)に違いが現れるかどうかを調査する研究を行っています. 人と人が音楽によってどのように情動のコミュニケーションを図っているかを調べることが最終的な目標です.
聴覚障害者が、複数の音が混ざり合う音を聴取しやすくなるよう支援する研究です. タッピングゲームや楽器音を用いたトレーニングの開発、環境音を用いた認知テストの作成、長期トレーニング実験の実施やデータの分析、フィールドワーク、音響コンテンツの作成、実験用ソフトウェアの開発が含まれます. (研究協力:筑波技術大学)
トランペット演奏時の腹部の呼吸筋の活動量を、表面筋電位を使用して計測し、演奏音の特徴(音高、音強、音長など)との関係について研究します. また筋活動の様子を可視化し、演奏者にフィードバックを与えることで、演奏の練習支援を行います.(研究協力:日本大学)