研究もとても大事だが、いろんなことに視野を広げて活動・参加することも・・・ |

研究もとても大事だが、いろんなことに視野を広げて活動・参加することも・・・

博士前期課程2年 松本圭以子

 はじめまして。こんにちは。
 私は、筑波大学図書館情報メディア研究科博士前期課程2年の大学院生です。私の学生生活についてお話させていただきたいと思います。  
 私は、昨年の4月につくばに引っ越してきました。つくばに住むようになって2年目です。  
 小学生のときに「将来の夢は”本に関係のある仕事をすること”」と決めて以来、高校時代からずっと”図情”は憧れだったので、「やっとここで勉強できるんだ」ととてもうれしくてはしゃいでいました。でも初めての一人暮らしだったので、この新しい生活にも慣れていかなければならないという中で、1年生のうちに、すべての修了に必要な単位を取得しようとしていたので、取る授業が多くなってしまい、正直なところ1年目は大変でした。  
 たとえば、私の通っていた大学では、講義形式の授業だけだったので、発表形式の授業を受けたことがなかったのですが、大学院では講義形式の授業はあまりなく発表形式の授業が多く、講義形式の授業があったとしても最後に発表を行って評価をつけるという感じだったので、PowerPointを使ったプレゼンテーションに慣れておらず、「どのように発表したい内容をまとめて表現していけばよいのか」に悩まされました。  
 でも私が授業で発表したプレゼンについて、先生や他の院生からアドバイスをいただいたり、他の人の発表を聞いて自分の意見を述べたり、その人のスライドの作り方を自分の発表に活かしたりと学ぶことも多く、それは今でもとても勉強になっています。  
 また、ゼミや授業での発表だけでなく、院生と学年や分野を超えてそれぞれの研究について発表し、意見を出し合うといった場を設けたりして発表をしていくことで、少しは発表慣れしてきたかなといった感じです。  
 このような勉強や自分の研究の合間に、つくば市内の小学校の図書室へ行って「選書」したり、古い本や破れて修復不能になってしまった本を「廃棄」したり、紙芝居や絵本を用いた「読み聞かせ」や小学校の先生方から”今度授業で課題を行う”と言われれば、また言われなくても事前に用意しておくといった「調べ学習のお手伝い」といった”学校図書館協力員”という活動をしています。  
 活動に参加したきっかけは、大学時代4年間かけて取得した”司書資格”を活かしたいということ、そして大学で受けていた司書科目の授業の中に一度も”実習”が無かったので、一度図書館などで活動してみたかったからです。  
 協力員を始めた当初は、会議室のような図書室でいったい何をしたらいいのかが分からず困りましたが、活動開始から半年が経って、図書室を子供たちのたくさん集まる楽しい場所に変えることができ、「今まで活動してきてよかった」と思えるようになりました。 そして、もっと楽しく使いやすく見やすい図書室を目指そうとも思いました。  
 以上、入学してから約1年半が経ちますが、私の学生生活は1年目も、そして2年目もこんな感じです。もうすぐ修士論文の中間発表も控えておりとても忙しい毎日ですが、充実して楽しい日々です。  
 私は8月に図書館情報メディア研究科の博士後期課程を受験します。現在は公共図書館における障害者サービスの中の視覚障害者と著作権について研究しています。公共図書館で行われている視覚障害者への障害者サービスの中に音訳・録音図書というのがあるのですが、著作権者の許諾が無いと資料を自由に作ることができません。どうすれば公共図書館で録音図書を自由に作ることができるかについて研究しています。後期課程ではもっと視野を広げて見ていきたいと考えています。  
 私が図書館情報メディア研究科に約1年半在籍して思ったことは、「研究もとても大事だが、いろんなことに視野を広げて活動・参加することも大事である」ということです。   
 皆様も筑波大学図書館情報メディア研究科に入られましたら、ぜひいろんなことにチャレンジして有意義な学生生活を送ってください。

2006年6月30日

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